マウスホイールテスト
ホイールの上下の段数をすべて数え、逆方向に飛んだスクロールを検出する無料ツールです。マウスのスクロール検査に使えます。
ボックス内にカーソルを置き、ホイールをゆっくり、次に速く、上下両方向に回してください。
ブラウザー内だけで動作します。入力内容は外部へ送信されません。
マウスホイールテストは、ホイールが送るステップをすべて数え、逆方向に飛んだステップを検出します。上のボックスにカーソルを置き、ホイールをゆっくり、次に速く、上下両方向に回してください。上と下が1段ごとに増え、逆方向ジャンプが0のままなら、ホイールは正常です。
マウスホイールテストの使い方
- ここでスクロールと書かれたボックスの中にカーソルを移動します。カーソルがボックス内にある間は、ページ自体はスクロールしません。
- ホイールを下へ1段ずつゆっくり、10段以上回します。次に上へ同じように回します。
- 両方向とも、速く長く回すテストを繰り返します。ホイールの不具合の多くは、特定の速さでしか出ません。
- チルトホイールがあるマウスは、左右にも倒します。
- ボックスの下にある5つのカウンターを確認します。リセットを押すとやり直せます。
スクロールするたびに、ボックスの中に小さな棒が1本ずつ描かれます。上方向のステップは高い位置、下方向のステップは低い位置に並ぶので、正常なスクロールなら棒がそろった1列になります。逆方向ジャンプとして検出されたステップは、色が変わって反対側の位置に出るため、すぐ見つかります。列に残るのは、直近の60ステップです。
ボックスのメッセージは、測定全体のまとめです。すべて正しい方向でしたと出ていれば、まだ不具合は見つかっていません。「2 段が逆方向に飛びました」のように出たら、ホイールが誤った方向を2回報告したことを示します。
スクロールテストの数値の見方
| カウンター | 数えるもの | 正常な結果 |
|---|---|---|
| 上 | 上方向に報告されたスクロールステップ | クリック感のある標準的なホイールでは、1段ごとに1ずつ増えます |
| 下 | 下方向に報告されたスクロールステップ | クリック感のある標準的なホイールでは、1段ごとに1ずつ増えます |
| 逆方向ジャンプ | スクロールしている方向と逆になったステップ | 0 |
| チルト / 横 | 左右へのスクロールステップ | ホイールを傾けたとき、または横スクロールしたときだけ増えます |
| 距離 | ブラウザーが報告した縦方向のスクロール量の合計(px) | 一定の量で着実に増えます |
読み方で注意が2点あります。1つ目は、カウンターが数えているのは物理的なクリック感ではなく、スクロールイベントだということです。クリック感のある従来型のホイールは、通常1段で1イベントを送りますが、スムーズスクロール対応のホイールやフリースピンモードでは、1回転で小さなイベントを多数送ることがあります。
2つ目は、1ステップあたりの距離はマウスだけで決まらないことです。OS のスクロール速度の設定とブラウザーに左右されるため、同じホイールでも、パソコンが違えば px の合計は変わります。距離は、同じパソコンでの測定どうしを比べるために使い、絶対的な値としては扱わないでください。
逆方向ジャンプの検出方法
逆方向ジャンプは、「下にスクロールしているのに、ページがぴくっと上に戻る」と言われる不具合のことです。次の3つの条件がすべて満たされたとき、ステップを逆方向ジャンプとして検出します。
- すでに同じ方向へ2ステップ以上続けてスクロールしている。
- 次のステップが反対方向に届いた。
- そのステップが、直前のステップから150 ms 以内に届いた。
この時間の条件が、不具合と気が変わっただけの操作を分けています。いったん止めてからわざとスクロールを戻した場合は、間が150 ms より長いため、何も検出されません。状態のよいホイールが、続けて回している途中で逆のステップを出すことはありません。
副作用として、ホイールを前後に限界の速さで往復させると、自分で検出を起こせてしまいます。公平に測るには、一方向ずつスクロールし、向きを変える前に少し間を置いてください。
マウスホイールが飛ぶ、勝手に戻る原因
ホイールの奥にはエンコーダーがあります。回転を電気パルスに変え、パルスの順序から、どちらへ回したかをマウスが判断する部品です。多くのマウスは小さな金属接点を使う機械式で、スリット入りのホイールを光で読み取る光学式のものもあります。
どちらも壊れ方は似ています。ホイールの周りの隙間やエンコーダー内部に、ほこり、髪の毛、皮脂の汚れが入り込みます。機械式では接点も摩耗して酸化します。すると、パルスが不完全な形や順序の乱れた形で届き、マウスが1ステップを逆方向と読んだり、読み落としたりします。
| 症状 | 考えられる原因 | まず試すこと |
|---|---|---|
| スクロール中にページが逆方向へ飛ぶ | エンコーダーの汚れや摩耗 | ホイールを回しながら、隙間にエアダスターを吹く |
| ゆっくり回すと段が飛ぶ | エンコーダーの接点の摩耗、またはクリック機構の弱り | まず掃除し、直らなければエンコーダーを交換する |
| ゆっくりなら正常だが、速く回すと不具合が出る | 汚れや摩耗で、エンコーダーが速さに追いつかない | 掃除してから、両方の速さで測り直す |
| ホイールがざらつく、きしむ | ホイールの軸にごみが付いている | 軸とホイールの隙間を掃除する |
| 方向は合っているが、スクロール量にむらがある | ソフトウェアのスムージングや加速 | OS のスクロール設定と、専用ソフトを確認する |
| ワイヤレスマウスでスクロールが止まる | 電池切れ、または接続が弱い | 充電して、レシーバーを近づける |
テストに合格しないホイールの直し方
手間の少ない手順から順に進めてください。
- ホイールにエアダスターを吹く。 マウスを抜くか電源を切り、ホイールを回しながら、両側の隙間に短く何度か吹きます。そのあとで測り直します。
- ソフトウェアを除外する。 別のパソコンで試すか、メーカーの専用ソフトを閉じてから測り直します。逆方向ジャンプが消えたなら、ドライバーかスムージング機能が関わっています。
- ワイヤレスマウスは電源と接続を確認する。 充電するか電池を替え、レシーバーをほかの USB 機器から離します。
- ファームウェアを更新する。 メーカーがお使いのモデルの更新を出していれば、適用します。
- 分解する前に保証を確認する。 逆方向にスクロールするホイールはハードウェアの不具合です。分解すると、保証の対象外になる場合があります。
- エンコーダーを掃除または交換する。 保証が切れていれば、マウスを開けて、接点復活剤でエンコーダーを掃除できます。それでも再発するなら、エンコーダー自体が摩耗しています。交換にはんだ付けと、機種に合う部品が必要です。
掃除で、しばらくは改善することがよくあります。数日から数週間で逆方向ジャンプが戻るなら、汚れではなく摩耗と考えてください。
チルトホイールと横スクロールの確認
チルト / 横のカウンターは、左右のステップをまとめて表示します。ホイールを左右に倒し、それぞれに対応する数字が増えるかを確かめます。横方向に回す2つ目のホイールがあるマウスも、ここに反映されます。
チルト機能のないマウスでは、このカウンターは通常0のままです。多くのブラウザーでは、Shift キーを押しながらホイールを回すと横スクロールとして報告されるため、Shift を押していたなら、0でない数値は不具合ではありません。
ブラウザーでのホイールテストの限界
- ブラウザーが受け取った値を読んでいます。 ドライバーや OS の設定が、ページに届く前にスクロール入力を加工している場合があります。別のパソコンで測り直せば、マウスとソフトウェアを切り分けられます。
- タッチパッドやタッチ面付きのマウスは動作が異なります。 小さなイベントを連続して送り、慣性でスクロールし続けるため、段数はクリック感のあるホイールと比べられません。
- ホイールのクリックは対象外です。 中ボタンは、ホイールの下にある別のスイッチです。
- 異常なしの結果は、その時点のスナップショットです。 断続的なエンコーダーの不具合は、速さを変えて何度か測らないと現れないことがあります。
関連するテスト
ホイールはマウスの一部です。総合のマウステストなら、中ボタンのクリックも含め、ほかのすべてのボタンを1つのパネルで確認できます。ボタンも調子が悪いなら、1回の押下を2回として報告するスイッチを見つけるダブルクリックテストがあります。
センサーと接続を調べるなら、マウス DPI 測定は1インチ動かしたときにカーソルが実際にどれだけ動くかを測り、ポーリングレート測定はマウスがパソコンに報告する頻度を示します。
よくある質問
01マウスのホイールは、どうやってテストしますか?
テスト用のボックスの中にカーソルを置き、ホイールをまず一方向にゆっくり、次に逆方向へ回し、そのあと速くしてもう一度繰り返します。正常なホイールなら、1段ごとに「上」か「下」のカウンターが増え、「逆方向ジャンプ」は0のままです。逆方向ジャンプが出た場合は、回している方向とは反対のステップが報告されたことを示します。
02逆方向ジャンプとは何ですか?
続けてスクロールしている途中に、反対方向のステップが混ざることです。同じ方向に2段以上続いたあと、前のステップから150 ms 以内に反対方向のステップが届いた場合に検出します。画面上では、下へスクロールしているのにページがぴくっと上に戻る症状として現れます。
03マウスのホイールを下に回すのに、上にスクロールしてしまいます。なぜですか?
多くは、ホイールの回転をステップに変える部品(エンコーダー)の汚れや摩耗が原因です。ほこりや接点の摩耗で、1ステップだけ方向を読み間違えます。ホイールの隙間にエアダスターを吹くと改善することがよくありますが、エンコーダーが摩耗している場合は交換が必要です。
04感じたクリック感の数と、上・下のカウントが合いません。なぜですか?
カウンターが示すのは、ブラウザーが受け取ったスクロールイベントの数で、物理的なクリック感の数ではありません。一般的なクリック感のあるホイールは、1段で1イベントを出しますが、スムーズスクロール対応のホイール、フリースピンモード、タッチパッド、一部のドライバーは、小さなイベントを多数送ります。逆に、クリック感のある通常のホイールで段が数えられないなら、エンコーダーの不具合が疑われます。
05タッチパッドや Magic Mouse でもマウスホイールテストは使えますか?
反応はしますが、数値はハードウェアの検査にはなりません。タッチ操作の面は、慣性付きで小さなスクロールイベントを連続して送るため、段数や逆方向ジャンプの意味が、クリック感のあるホイールとは異なります。
06中ボタンのクリックも確認できますか?
いいえ。このページが読み取るのは、ホイールの回転とチルト(傾き)だけです。ホイールそのものを押す中ボタンは、トップページのマウステストで確認してください。
ほかのマウステスト
下のテストは、総合テストよりもマウスの一部分を詳しく調べられます。